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レント氏の「秋空の散文詩」について
世は天才的大詩人であると、誇大妄想丸出しで天才を自称して歩いている、自分以外の人
間の才能などまるで認めない俺様だが、彼らの作品を前にすると、己の小者さかげんに恥じ
入る相手が二人だけいる。
ひとりはanimicaさん。(http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/6565/)
そしてもう一人がレント氏だ。
レント氏の作品を初めて読んだのは「秋空の散文詩」
(http://members.at.infoseek.co.jp/warentin/rento.htm)という、5000字にも及ぶ長
大な散文詩だが、糞下らない無能な奴の散文など数行も読めばうんざりするものだが、「秋
空の散文詩」は、真っ黒な宇宙の深淵をどこまでもえいえんに落ちていくように、光速で走
る星々の脈動に包まれて自我を消失するように、賢治の「銀河鉄道の夜」以来の圧倒的な文
学体験として俺の精神の異常を加速させた。
初読してすぐさま思ったものである、こいつは真の天才だ、文学史的な傑作だと。
「秋空の散文詩」は、俺のおつむの程度など遥かに超えて無限の宇宙へと超出する偉大
な作品であった。
要するに俺の貧弱な脳ではとても解説なんて出来ないんだが、あらゆる人間の限界を超
え出て詩人レント氏が無限に接続された作品である。
死んだものも、生きているものも、 150億万光年の星霜の元に照らし出す途方もなく美
しい光り、すべてのものを繋げる大きな繋がりが見える。
走行する自動車を、死んだ老婆が赤方偏移しながら自転車で追い越していく。
するとどうだ、俺たちが生きている時間軸と空間軸の向こうにいる何者かが、更に更にその
先の別次元へと旅立った得体の知れない何者かと、遥かな星霜のもとで、夜毎真空電波通信を交わしている無際限の異世界への扉が開かれるのだ!驚嘆。
ほんとうに、あらゆる物を超え出て彼は接続したんだ。生と死の境界をすら超え、この世
界だけではない、無限の多元宇宙と接続し、驚愕的に深淵な存在論を展開しているのだよ。
などというと、何か抽象的な小難しい作品なのかと思われる方もいるかもしれないが、確
かに馬鹿にも解る作品ではないかもしれないが、抽象的な文章なんかじゃないんだ。上記の
事柄が、あくまでも、美しい抒情詩の文脈で、よどみなく美しい美文で書き現されているの
だから凄い。
あんたがた、5000字も一言一句無駄の無い完璧な詩文なんて書けますか?レント氏はそ
れを成しているんですよ!ルチル石英から遥か光年彼方の星雲まで、トイレの落書きから
恐ろしいほどの宇宙の深淵へと、レント氏のイマジネーションは神に選ばれた者の圧倒的
な筆力で壮大な夢幻宇宙を創造しています。
とにかく、本物の天才、文学史的金字塔に出会いたい人は是非ともレント氏の詩集を買う
べきだと思ふ。
と、書いたところでチェックしたら、「秋空の散文詩」は収録されていないのな。残念。
またの機会になるのでしょう。他の詩も良いので買うように。
告知!小林レント氏2004.8.26詩集発売!! ミッドナイトプレス『いがいが』
(http://www.midnightpress.co.jp/publish/book/083.htm)
http://members.at.infoseek.co.jp/warentin/index.html
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